第601回:全国ラン④

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出張ツアーの最後は札幌だった。大通り駅付近で、大通り公園や時計台も見つつ大体は豊平川の河川敷を走った。本当はクラーク像なんかも見に行きたかったのだが、片道9kmもあったから諦めた。朝から20km弱も走ったら流石に仕事にならない。仙台は雨でよく分からなかったが、北海道はやっぱり涼しかった。この出張ツアーは全部同じタンクトップで走っているのだが、北海道だけあまり汗をかかなかった気がする。出張の合間、週末に東京のウダるような暑さを味わっていたもんだから、快適すぎて帰りたくなくなった。余談だが、この季節にこれだけ外を走っていると、当然日焼けする。今年はこのタンクトップ型の日焼けが、クッキリだ。子供のおもちゃの、腕が取り外せるフィギュアやレゴのキャラクターで、なぜか間違えた腕をつけてしまったようなクッキリさだ。もう一つ余談だが、北海道はやっぱりご飯が美味しくて、二泊三日の中でスープカレーも味噌ラーメンも海鮮丼もジンギスカンも一通り頂いた。当然肥えた。心なしか、初日よりも2日目の方が身体が重たい気がした。

こうして全国の色んなところを走ってみると、やっぱり知らない土地で見慣れない風景の中を走るのは楽しいものだということに気が付く。マラソンを競技として捉えるなら、走り慣れた土地・環境での大会の方が間違いなく強いのだろうが、僕みたいな趣味のランナーとしては、どこか地方や、あるいは海外のマラソン大会に応募してみるのもアリだと思えてきた。兎にも角にもAfterコロナになってからだけど、また一つ楽しみをため込んだ。