第609回:チャリトレ

Pocket

右足の腿裏を肉離れして走れなかった1週間くらいは、仕方ないからジムで自転車トレーニングをしていた。走るよりは運動強度が低くなるから、ちゃんと汗をかけるようにいつもより少し厚着で、例によってiPadで動画を見ながら(最近はアニメ”ワンピース”を1.5倍速くらいで流し見している)、iPhoneでニュースなんかを読みながら、ジムの自転車備え付けのテレビを流しながら、黙々と自転車を漕ぐ。側から見れば、一体どの画面を見ているのか分からない状態だ。ランニングだとiPhoneがイジれないが自転車だと可能だから嬉しい。

ジムのカロリー消費メーターを眺めるに、自転車はランニングの2倍くらいの距離で同じくらいのカロリー消費になるようだ。いつも10kmくらい走って1,000kcalを消費するのが、自転車だと20kmくらい漕げば1,000kcalくらいになる。時間はどちらも1時間くらい。

1時間くらい、ジムのマシーンで走ったり漕いだりすると問題になるのが汗の処理だ。そして今回発見したのが、自転車だとより問題が大きい。走る時は足も腕も大きく振るため、汗が飛び散る。いろんな所に飛んでいくとある程度は乾く。それが自転車だと足の動きも小さいし、上半身はほぼ固定されるものだから、ほぼ決まった箇所に汗が集中する。体重の減少的におよそ1.5~2ℓくらいの汗がポタポタと同じ箇所から床に落ちていくものだから、トレーニングが終わったことにはマシーンの下にビックリするような水溜りができている。備え付けの簡易モップでせっせと拭くのだけれど、おそよ拭ききれない量だ。また拭いている側から汗がポタポタ垂れるもんだから、まるで今流行の消毒液を撒きながら拭き掃除ができるロボットみたいだ。

モップが吸える限界までは拭いて、少し広い範囲に水溜りを薄めて、そそくさと更衣室に引っ込むのだが、僕の後にその自転車を使う人にはちょっと申し訳ない気持ちにはなる。あまりにも濡れているから、それが汗によるものだとは気が付かないかもしれないが、気がついたら凄く嫌な顔になるだろうなと思う。ごめんね。

そろそろ足も治ってきたし、自転車は卒業するけれど、次のこういう状況に備えて、頭の片隅で何か対策も考えておこうと思う。