第610回:紅葉祭り①

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11月の最初の週末は、山中湖の方に紅葉を見に行った。なにやら湖の周りで紅葉祭り的なイベントが開催されているとかで、夜は紅葉がライトアップされるとかで、それに行った。

午前中は普段通りジムに行って2時間くらいかけてトレーニングをして、午後一から動き出した。まずは車の調達だ。五反田にあるパーク24本社ビルの地下駐車場からタイムズカーで一番大きなサイズの車を借りた。相方から「山中湖で紅葉を見た後、三崎港で朝4時くらいから開催される朝市に行きたい」という注文を受け、その大きな車の中で仮眠が取れるように布団を積んだ。「寝力の弱い僕はきっと車の中でなんて絶対寝られないだろうな」と思いつつも、なんとなく非日常感にワクワクした。

週末の昼下がりで、全体的に車は多かった。都心の、ちょっとしたことで混んでしまうスポット達はほぼ間違いなく渋滞していた。中央道に乗ってからも、八王子を通過するまでは慢性的に渋滞があり、なかなか気持ちよく進むことのできないドライブが続いた。さすがに季節がドンピシャで、山梨やら、それこそ青梅・奥多摩の方に紅葉でも見にいくかという、正しく僕らと同じ考えを持った都会人がたくさんいるんだろう。それでも、“自分たちは今日、車の中で寝ることができるんだ”という事実が、渋滞に対してのイライラを綺麗に流してくれた。「別にどれだけ遅くなってもいいや」と。

八王子を過ぎてからは、高速を降りてから目的地までの道も含めて快適なドライブになった。さすがにイベントが開催されている山中湖周辺は厳しいかなと思っていたのも余計な心配で、特になんのストレスもなく湖畔に着き、無料の駐車場にもありつけた。コロナ感染者急増でみんなが出控えているのか、山中湖の紅葉に人気がないのか、分からないけれど、僕らにとってはありがたい限りだ。湖周辺は至るところに無料の駐車場があって、かなりの数の車が押し寄せたとて大方対応できるだけの準備があった。職業柄、コインパーキングにしたらどうなるんだろうななどと考えたが、おそらく一年のほとんど、特に平日はガラガラになるのがオチなんだろう。