第620回:Golden Circle Special 鑑賞記③
Mr.Childrenのライブしか行ったことのない僕からすると、このライブはMCが凄く多かった。曲と曲の間、ほぼ全てで何かしらトークが入った。そして、驚くことに桜井さんを含めて、それなりにトークも面白かった。少なくともMr.Childrenの時の桜井さん単体のトークに比べれば、かなり良かった。なんというか、特に誰も格好つけていなかったのだ。仲のいい友達で集まって、演奏会、もっと言えばカラオケ大会をしているような緩い雰囲気の中で、みんな等身大で話していたのが良かった。桜井さんも、いつもそんな感じで、カッコつけたり無理に良いこと言おうと背伸びしなければいいのに、と心の底から思った。
ライブを振り返ると、今回は席の位置が改めて悔やまれた。特に羨ましかったのは、1Fの北側前列の人たちだ。ステージの裏面だから基本的には背中を見ていることになるとは言え、みんな何回かはステージを囲む通路をグルグルしながら歌ったもんだから、本当にビックリするくらい近くで歌が聞こえたはずだ。何故か桜井さんだけは誰ともしなかったけれど、他3人はお客さんとハイタッチしていたほど近かった。その席では、マイクとスピーカーを通じた声と一緒に、Face to Faceの生の声が届いたはずだ。正面の最前列よりも間違いなく当たり席だ。本っ当に羨ましかった。
ライブが終わったのが9時くらいで、そこから電車で帰った。なんだかんだ家に着いたのは10時近くだった。ライブ後はお酒でも飲みながらカラオケでも行きたくなるのだが、次の日も朝から会社だったからちゃんと我慢して大人しく寝床に入った。桜井さんと同じで僕も同じように歳をとって大人になってしまったということだな。Mr.Childrenはいいとして、今度カラオケに行くまでに、マカロニえんぴつと緑黄色社会を勉強しておこうと寝ながら思った。