第622回:東京マラソン①

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3月5日の日曜日は東京マラソンの応援に行った。去年と同様に、日頃から公私共にお世話になっている方、Sさんの応援である。僕もそのうち東京マラソンは走りたいと思っていたものの、今回はコロナで確実に開催されるか微妙なところだったから申し込まなかった。万が一当選したにも関わらず、直前で中止にでもなったらコスト的に痛いと思い尻込みした。しかしSさんのお陰で東京マラソン観戦も慣れたものだ。今回も日本橋交差点付近で往路・復路を応援した後に東京駅まで歩いてゴール付近を応援するコース。

今年のマラソン、去年と比べてまず目を引いたのは、外国人の多さだ。日本の入国規制緩和(加えて円安とか?)で大勢の外国人が日本に遊びに来てくれていることはなんとなく肌で感じて知っていたけれど、このマラソンの外国人比率はその体感を大きく上回るものだった。出場者も、沿道の応援も、である。新宿からスタートして、浅草やらの下町をグルーと回って、最後に江戸城跡にゴールするコースは、確かに東京観光として十分に魅力的だろう。この時はまだマスクの着用義務が解除されてなく、沿道の応援組のマスク率は高かったけれど、それでも、確かにコロナの収束を感じられる気持ちの良い元気なイベントだった。

もう一つ感じたことが、僕が今まで見てきたいくつかのマラソンに比べて、ふざけた出場者が少なかった。”ふざけた”というのは、つまりふざけた格好で走っている人たちのことだ。被り物や着ぐるみ、サンダルや裸足で走る人たちのこと。フルコンディションで臨んで、完走するだけでも一目置かれるような我々素人より、実は数段上の実力者で、もう普通に走ることに飽きてしまったベテラン方だ(だと僕は思っている)。僕の勝手な推察では、久しぶりに普通に開催された東京マラソンだから、ちゃんとベストコンディションで走ろうと思う人が多かったのだと思っている。何れにせよ、今までのマラソンよりも目には寂しい、真面目なマラソンだった。