第672回:シャイロックの子供たち③
さてさて、如何なる物事もポジティブに受け止めて、自分の成長に結びつけることが重要だ。”シャイロックの子供たち”を読み終わった時には、さすがの僕も一瞬陰鬱な気持ちになりかけたものの、自分はそんな風にならないように気をつけようと思うことにした。適度なプレッシャーの中で、しっかり努力しつつ適度に自分に期待をして、たまに挫折や敗北も味わって、でもまたちゃんと自分に期待をして、そしてできれば仲間や家族で支え合って、明るく楽しく働いていかないとと決めた。加えて、少なくとも今はそうやって働かせてもらえていることは当たり前ではないのだということを思い出して、ちょっとだけ感謝しておいた。
結局あてにしていた”シャイロック”の意味は最後まで”解説”には書いていなかった。仕方ないから事後にGoogleで調べると、シェイクスピアのヴェニスの商人にて出てくる傲慢な金貸しだと知った。金を貸す担保に借主の血肉を設定し、それを実行しようとするも裁判で「肉は取っていいが、血は流してはいけない」と判決を受け、すごすごと裁判所を後にする話とのこと。
アラスジを読んでみると、どこかで見たあるいは聞いたことがあるような気がした。ヴェニスの商人なんて、多分一般的には教養と呼ばれるレベルの知識に違いない。だからわざわざ解説にも書いてなかったのかな。恥ずかしい限りだ。なんなら池井戸潤の次は思い切り方向転換してシェアイクスピアでも読んでみようか。日々成長。頑張ろう。