第703回:冷凍ご飯②
そうして冷凍ご飯の活用による新しいライフスタイルを満喫していたこの頃、また一つ衝撃的なことに気がついてしまった。それまで冷凍ご飯を作る時、だいたい週末、“その時食べる分”と“冷凍する分”をまとめて炊いて、とりあえずその時食べる分を食べた後に残った分を冷凍していた。毎回炊く合数も適当だし、その時食べる量も多少前後するから、タッパーが1個しか埋まらない時もあるし3個埋まる時もあるし、何も考えず適当に作っていたのだ。そしてなんとなくの感覚で、タッパー1個あたり0.5合くらいかなとボンヤリ思いながら、冷凍して、食べて、冷凍して、食べていた。
それがこの前、少し仕事も落ち着いてきた年の瀬の平日、誰かと外でご飯を食べて帰った時、そういえば冷凍ご飯ストックが切れていたことを思い出して、初めて“その時食べる分”なしに“冷凍する分”として米を炊いた。余った分は冷凍せずに次の日の朝にでも食べようと炊飯器いっぱいの5合炊いた。炊けた米をタッパーに順繰りに詰めていくとビックリ。6個ちょうどで5合収まった。
おいおいちょっと待ってくれよ、タッパー1個あたり0.8合強あったってことじゃないか・・・
これまで0.5合だと思って、どんだけ食っていたんだという話だ。12月は忙しくてトレーニングの量が若干落ちていたのもあるけれど、そりゃ太るわ。加えて、“松のや”か“松屋”の大盛・特盛もそれなりの米の量あったんだということにもなる。やれやれ、と久しぶりに声が出た。
人間みんな一歩一歩だ。普通の人よりもだいぶ遅い気付きを一個ずつ回収して、2024年、僕はまた成長した。