第708回:正月の乱③

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おそらく五反田駅前の交番の警察官と、おそらく大崎警察署の警察官が、ほぼ同時に駆けつけてくれて、そこからは酔っぱらいの相手を彼らがしてくれた。今思うと、110 番通報じゃなくて五反田の交番に電話すれば良かった。そしたら遠くの警察署からわざわざご足労かけることなかった。なんだかんだ7-8 人来てくれちゃって少し申し訳なかった。しかも、事情を説明するときに「手から出血してるっぽいです」と僕が行っちゃったから救急車まで駆けつけてくれちゃった。「出血していますが、救急車は必
要ないと思います」って言えばよかったのだ。色々ミスってた。
酔っぱらいは警察官が来るとまたオラオラが始まって、警察官相手に大声で怒鳴り散らした。手まで出そうとしていた。周囲の人が心配そうに眺めてきて、僕まで気まずかった。
10-15 分くらいその場で事情聴取を受けた後、交番から持って来てもらった消毒液とティッシュで自転車を拭いてもらった。 「酔っ払ってもう訳わからなくなっていて・・・たぶん盗む気もなかったんじゃないかと思うので、特に事件化などはしなくていいですか?」と親切な警察官に聞かれ、「僕の方は特に問題ありません。」と返答した。面倒くさいのはごめんだから、もちろん問題ないんだけれど、どう考えたって、あいつ盗む気あっただろ、と思う。しかも 120%飲酒運転じゃないか、とも。取り締まりも、意外と甘いもんなのだなぁ。

少し時間がたって出来事を振り返ってみると、これ僕みたいな人間だから、 こんなテンションで話せるけれど、もしこちらが女の子だったり、犯人がシュワちゃんみたいのだったり、とか考えると、怖いよな〜と思う。今回のケース、肉弾戦であれば、確実に勝てると思うから、笑い話なのだ。とはいえ、肉弾戦という保証はどこにもない。相手が凶器を持っていたかもしれない。そうなったら全速力で逃げるし、たぶん逃げ切れるから大丈夫と思うど・・・。最近はとてつもなく理不尽で、想像を超えた猟
奇的な事件も多い。自分は大丈夫、ではなく気をつけよ、と思った正月であった。