第738回:ゴルフデビュー②
それにしても、もちろん聞いていた話だが、ゴルフはレフティに冷たいというのを、スクール探しから早速身に染みて感じた。ちょっとネットで調べるだけでゴルフスクールなんて腐るほど出てくる。もちろん都心のスクールだから、室内のシミュレーションを使ったスクールになる。そんなスクールが自分の家から徒歩圏内でも2~3件あった。しかし“レフティ対応可”となると、その数は激減する。狭い室内ゴルフだから、左打席を設けるにはかなり採算が悪いのだ。よく分かる。仕方ないから自転車で10分くらいの、“1打席のみレフティ対応可”スクールに通うことにした。全部で8打席ある中で1打席のみだから、毎日予約は苦労する(良い時間帯は結構埋まってしまっている)。それにしては、そこそこに通えているものの、「これ右だったら好きな時間に、行けるんよな・・・。そもそも家の近くのスクールでも良かったんだよな・・・。」と不便・不公平を感じずにはいられない。
「そんなん言うなら、右で始めれば良かったじゃん」という意見も分かるし、一理あるとは思うけど、僕はどうしても右回転で打つイメージが湧かなかった。これは柔道のせいだ。柔道も左組の僕は、20年間、毎日毎日、死ぬほど左回転してきた。今更、右回転に切り替えるのは、思った以上にハードルが高い。もちろん柔道だって、両回転できたらもう少し強かったのかもしれないけれど、僕は最後まで右の技ができなかった(試みたことはあるけれど)。仕方ない。コースに出ちゃえば有利も不利もないだろう(そう願っている)。
さて肝心のセンスのほどだが、我ながら悪くないのでは、と思っている。「ヤバッ」と言われる才があるわけではないが「へー、初心者にしては凄いじゃん」くらい。そしていざ腹を括ってやってみれば、やっぱり楽しいものだ。シミュレーションの中の話だから、どれだけの精度かは怪しいけれど、うまく飛んだ時は嬉しい。先生に教わったり自分で考えたことを試して、うまく行った時も嬉しい。やっぱりトレーニングよりスポーツの方が全然楽しいよな、と久しぶりに気がついたり。
しかしちょっとした悩みもある。なんでか知らないが、毎回スクールで僕だけ汗だくになっている。みんなが涼しい顔してクラブを振っている中、一人汗を滴らせている。これまでの人生でも、体を動かす系の場面では、ほぼ間違いなく起きてきた現象だが、やっぱり納得がいかない。みんなの汗腺がおかしい。
コースには10月頃を目安に出るつもりだ。逆に言えば、暑い時期には出たくない。最初下手くそだから、ボールを追っかけて走り回らないといけないはず。暑い中でやったら、それこそ汗が大変なことになる。早めにコース予約をすると安いと聞きつけ、今の時期はゴルフをやっている先輩やら友達に「10月になったら連れてけ」と言いまくり、タネを巻いている。そんな活動をしていると、早速クルマを持っている先輩が、平日夜に打ちっぱなしに連れ出してくれたりする。少し意味が違うかもだけど、ゴルフで作る人脈・交流、恐るべしと思った。伸び代しかない。これからが楽しみだ。