第83回:東京学生、そして一人暮らし

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先週日曜日、日本武道館で東京学生の階級別個人戦があった。全日本学生→講道館杯へと繋がっていく大切な試合だ。結果は二回戦敗退の敗者復活戦で12位。ギリギリ全日本学生に出られる。一回戦からいきなりかなり大きな山場で、それを超えられたのは良いんだけど、次の相手には攻められっぱなしでの注意負け。一番やってはいけない試合パターンだった。攻めなきゃいけないのは分かっていても足が前に出ず、組み手も徹底できなかった。負けた時何か言っても言い訳か負け惜しみになってしまうものだから、そんな情けないことはあまりしたくないんだけど、今回は敗因確認と反省ということで少しだけ書かせてもらう。試合一週間前の練習で足首をネンザしてしまい、また試合の週の前半に風邪をひいてしまった。これが厄介でなかなか治らず結局セキと鼻水を持参したまま試合に臨んでしまった。コンディション・体調管理はアスリートの基本中の基本だ。自覚と意識が足りなかった。深く反省して今後はこのようなことが無いようにしていきたい。

東京学生が終わって、慶應柔道部は遠く遠くドイツ・フランス海外研修に出かけてしまった。二週間ほど帰ってこない。いろいろあって僕は行かない。広い柔道部寮に一人暮らし。その間を利用してしっかり練習しておくつもりだ。東京学生での雪辱を全日本、講道館杯で晴らすために、

一ヵ月追い込んでやろうと思っている。

そんなこんなで今日は東海大学に出稽古させてもらった。何とな~く勝手に気まずくて、高校で進路を決めた頃からおよそ二年間、一度も行けていなかった東海大学 ( と言って夏合宿にはちゃっかり参加させてもらったけど )。今となってはアウェイなんだけど、なんて言うかかほんと温かいんだ。

「 また東海面してるヤツいんじゃん 」 なんて相変わらずキツいこと言うけど、最後は 「 岳、じゃーまたね 」 って言ってくれる優也先輩。「 お前、なに負けてんだよ 」 って試合の反省点を教えてくれる海帆先輩。「 泊まってけよ ! 語ろうぜ 」 と言ってくれる壮市。「 慶應一週間分の練習したんじゃないの ?」 と絡んでくれる龍之介には 「 3日分くらいかな 」 と返しておいた。相模出身じゃない人でも、優しく親しく接してくれる。もの凄くありがたい。練習が終わったあとは、康生先輩が食事に誘って下さった。大学近くのおしゃれな店でカツカレーを頂きながら 「 勝手に遠慮なんてしないで、また練習来いよ 」 と言ってもらって泣きそうになった。いつもいつも感じさせられるけど、僕は色んな人に支えられている。忘れる暇も無いんだけど、改めて感謝の気持ちを持って頑張らなきゃな、と思った。

お言葉に甘えて明日も東海にお世話になろうと思う。どうぞよろしくお願い致します。

更新:2011-09-10
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳