第84回:一人暮らし二週目
10・11日は埼玉県立武道館に全日本ジュニアの観戦に行った。去年は僕自身ジュニアシリーズ ( 東京→全日本→世界 ) で凄く苦労したから、今回試合に出て頑張っている人たちに勝手に共感しながら観戦した。
初日10日は女子の軽量の方に慶應の選手が出ていたから、日本に残っている何人かの慶應柔道部員や駆けつけてくれたOBの方たちと観覧席から身を乗り出してギャーギャー応援した。結局二回戦で負けちゃったけど、試合自体は面白く、差はなかったように思う。本人は凄く悔しそうだったから、次はきっともっと良い結果を出してくれるだろう。僕もこの前の東京学生では本当に悔しい思いをした。この悔しい思いをいつまでも忘れないで、毎日の稽古にぶつけていくことが大事。「 妥協の全くない人間なんていない。それをどこまで許さずにいられるかが勝負 」 なのだ。
全日本ジュニア、相模高校の後輩二人は期待通り圧勝した。次は世界。きっと 「 やって 」 くれることだろう。
さて寮での一人暮らしも2週目に入った。慶應の先生や他の部員は遠い外国に行っていて、自分を強制するものの全くない自由な日々だ。高校の時はいつも求めてた 「 自由 」 だが、自由であればあるほど妥協の余地ができる。これはまた別の意味でキツいものだ。というわけで先週は東海大で練習させてもらったが、今週はNTCでの全日本合宿に参加させてもらっている。今日もまた 「 怖いな~ 行きたくないな~ 」 と思う自分と戦いながら首都高を走るのだ。
13日、七つの初心者マークに別れを告げた。遂に僕も運転免許を獲ってから一年がたったのだ。実際に運転するようになったのは今年2月からだけど、何とか7ヶ月間、無事故無違反でやってこられた。ここら辺から慣れが入ってきて危険と言われる。ここで雑にならないように、雪の長野で培った初心を忘れずにやっていこう。
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳