第12回:授業と米

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 水曜日までは先週と変わらず、ガイダンスを受けた。履修選抜は何とか全勝していて、時間割作りは比較的うまくいった。と言っても手当たりしだいの科目を選んでいるもんだから、いまいちまとまりの無いような気がしてしまう。面白い授業もあるし、退屈な授業もあるし、ついていけるか分からないような授業もある。まさに、不安と期待で胸いっぱいの一年生、誕生。木・金曜日はいよいよ第一回目の授業だった。授業が始まってみると、自分がいかに世間を知らずに生きてきたかが分かる。高校3年間、世間と完全に隔絶されて生きてきたからね。先生が常識として使う言葉や人名が全然分からない。「 ちょっと待て。何だそれは?誰だそいつは? 」 という場面が一回の授業で5回くらいある。まあでも、分からなくて、分からなくて、焦って勉強するってのもなかなか悪くないと、実は思ったりもしている。自分がこの大学に来たことで得られるものが、たくさんたくさんあるって感じ。頑張ろう。

 4月1日から柔道部寮で生活している。高校の寮と違ってご飯の管理は自分でする。どうしてもやっぱり外食が多いのだけれど、できるだけ自炊するようにしている。その中で分かったことは、自分がいつもどれほどの米を消費しているか。5キロの米を、2週間で、しかも昼飯全部と夕飯の半分くらいは外食なのに、食べきった。みんなに言うと( 特に親には )、「今更かよ!」って感じかも知れないけど、これはちょっとビックリ新発見だった。今までいったい何トンの米を食べてきたかと思うと、何となく満足してしまう。日本に産まれて良かった。

  こんなそんなで平和な日々。映画アリス・イン・ワンダーランドが始まったり、村上春樹の新作が発売されたり、これからも楽しくなりそうだ。

2010/4/16

慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳