第135回:沈めないアスリートだっている

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果たして僕はデブなのだろうか ?

デブとマッチョの違いは何か。デブとは脂肪の塊、マッチョは筋肉、要は割合の問題なはずだ。なのにあの、単に身長と体重だけで計算されるBMIとかいう数値には、この21年間ず~っと苦しめられてきた。
そして今日、遂に自分の体の中を正確に把握する、いや、把握しなくてはならない時がこの藤井にも訪れたのであった。ここらで一つハッキリさせておこうじゃないか。僕はどの程度デブなのか ?

今日の午前中少しだけ練習を抜けて、慶應大学の体育研究所という所に行って体脂肪率を測ってきた。柔道部全員が順番に測る。実はこれ、我が柔道部の誇る筋肉オタクなトレーニング係が 「 自分の体を正確に把握しよう ! 」 と企画したもの。
今回の測定法、よくあるような何かを握ったりハイテクな体重計に乗ったり、とかじゃない。ガラス張りの水槽の中にスパッツ一枚で頭頂まで完全に潜って水中体重を量り、そこから割り出すという方法。アルキメデスの原理だね。水中体重だから、肺の中に空気が入っているといけない。完ッ全に息を吐ききった状態で、数秒間潜る。難しそうだしなかなか本格的な感じで、緊張した。実際、たぶんみんなが想像するより結構苦しかった。

結果は20.5%。良いのか悪いのか、この測定法での正確な比較対象が無いから分からないけど、一般的な測定法の数字でいえば何とか標準の範囲内か。でもまぁ一般的な人は体重自体が60㎏ちょいくらいだから、体重120kgの人間界では悪くないだろう、柔道超級の人間の中では良い方だろう、と勝手に都合よく推察した。

兎にも角にも、ここで一つハッキリ数字として出てしまった以上、記録を伸ばしていくことを考えなくてはならない。21年間比較的仲良く一緒に育ってきた25㎏程の脂肪たちとお別れをする時が来たのだ。競技の特性上、体重を落とすわけにはいかない。単純に脂肪の領地を筋肉が攻め落としていくしかない。言うほど簡単じゃない。でもやるしかない。要するに肉体改造。頑張ります。

更新:2012-09-24
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳