第159回:いと悲し

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一段、また一段、確かに登ってはいると思うのだけれど、また届かなかった。

先週日曜日3月3日のひな祭りの日に東京武道館で行われた東京選手権。4回戦、代表決定戦で敗北してベスト16。またしても全日本選手権出場ならず。
今回は、いったい何がいけなくて負けたのか、自分ではよく分からない。あの時の僕に出来ることはだいたい出来た。それでも負けたのは、何をどうしていたら、という話ではない。つまりは完全に実力で負けたということだ。
実力で負けるのは、ある意味では凄く気持ちの良いものだ。それはもう仕方のないことだから。それでも3日たった今まだこんなに悲しい気持ちになるのは、ほんとにあとほんの一歩で届きそうだったからだ。日本で柔道をしている者なら誰だって一度は夢見る舞台、全日本選手権に、本当にあと少しで出られたのだ。その失ったものの大きさゆえ、僕は凄く落ち込んでいるのだ。

明日から慶應の関西遠征に合流する。東京選手権と同じ日に神戸で行われた甲南大学との定期戦、慶甲戦も慶應はどうやら惜しいところで負けたらしい。きっとみんなも僕と同じくらい落ち込んでいることだろう。しかし今週末10日には 「 自他共栄杯 」 がある。僕もみんなも早く気を取り直して、また頑張らなくてはならない。

この手の挫折は今まで何度も経験しているが、やっぱりキツいものだ。無力感から何となく無気力になってしまう。選手としてもキャプテンとしても、まだまだ未熟なようだ。
忙しい3月はまだ始まったばかり、何とかモチベーションを上げて、怪我の無いように成長していこう。

更新:2013-03-09
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳