第162回:もう一つの慶應杯
3月23日(土)50余校500人の参加を得た慶應杯。全く問題なく全てスムーズに、とは言い難いかもしれないけど、ほぼ無事に大会を終えることが出来た。前々日に最終ミーティングをして、前日は半日がかりで会場設営をして、当日は一日中動き回って、次の日は高校生メインの大合同稽古をこなし、とにかく息をするのも忘れるくらい忙しく頑張った。
ちなみに僕は、例え息をするのを忘れても、一日3度の食事は忘れない。最近では毎日の英語の勉強も欠かさない。まぁこれは言い過ぎだ。たまに欠かすけど、とにかく最近の僕は偉いから、とてもよく勉強しているんだよ、パパ。
さて本題に戻って、慶應杯中、大会関係で忙しいのはもちろんそうなんだけど、実はもう一つ壮絶な戦いが僕達にはあった。それは合宿所での戦い。
大会期間中、地方からわざわざ参加してくれる高校生達を合宿所に泊めてあげるシステムがある。今年はそれで約60人弱の子が来た。
合宿所住民の中で、実家から通うことの出来る人間には全員部屋を空けさせ、まずはベッドに入るったけの高校生を詰め込む。次に各部屋の床に寝れるったけ押し込む。それでももちろん全然足りないから貴賓室(来客室)や勉強部屋(事務室)にも同じように詰め込んで、それでも足りないからキッチンの床にも詰めて、まだ足りないからリビングの床にもミッチリ詰めた。そう、もう合宿所で布団の敷いてない床はトイレと洗濯室と風呂だけ。どこにも足の踏み場は無いのだ。まるで寮全体が修学旅行の大部屋みたい。まさにカオス。我々にとってもなかなか活気あふれる二泊三日だったというわけさ。
大きなイベントがいくつもあって凄く忙しかった3月も残すところあと4日。最後に広島で平和カップに出て終わりだ。4月になれば授業も始まる。アジア選手権もある。主将として過ごす時間もあと半年となる。また色んな障壁が待ち受けているに違いない。しかし 「 新たなるトラブルは新たなる絶望で迎えれば良いのだ 」( 村上春樹著 『 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド 』 より、うろ覚え )。
いっちょ頑張りまっす。
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳