第17回:タイピング事情

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 だんだんと暑くなってきて、ジメジメしてきた。デブにとっては一番キツい季節だ。ドロドロに溶けちゃうんだよね。朝、急いで満員電車に乗ると周りの人に凄く嫌がられる。我ながら熱気と湿気が凄いんだね。我々超級柔道家は地球温暖化に少し貢献(?)しているかもしれないね。

 さてさて、遂に来週の情報基礎の授業でタイピングのブラインドタッチ試験がある。入学前から超級の先輩に、我々にとって最大の壁、と警告されていた試験だ。正直言ってピンチである。どれくらいピンチかと言うと、準備体操もしないでリネールと戦うくらい、言い訳も考えないでボスの説教を受けるくらい。要するに全くできない。何故できないか。いくつかの理由がある。まず指がいささか太すぎる。隣のキーまで押してしまう。柔道をする上では折れにくくて得。しかしパソコンの世界では折られるようなことはないから損なだけ。次に、全部の指を使おうとすると肩が詰まる。つまり左の小指を 「 A 」 に、右の小指を 「 L 」 に置こうとすると、手と手をうんと近付けないといけないからかなり苦しい。そんなこんなで苦労している。「 ブラインド組み手 」 とか 「 ブラインド打ち込み 」 とかなら学年トップなんだけどね( もちろん本当は英語自体ができないことと、練習不足が一番の理由なんだけど ) 。

 毎度毎度この巨体に関する愚痴が出て申し訳ないが、平均から外れた体格の人間にとってこの世の中って、ほんと、生き難い。思い出したけど、中学入試の模試会場で壁にくっついた一番端の席になったら、字を書くために肘を横に張ることが全くできなくて往生した、なんてこともあった。そんな予想外のトラブルがよくあるんだ。挙げればきりがない。

 さて、色々な科目で中間試験やら課題やらが出てきて忙しいけど、とりあえず23日に東京学生柔道大会がある。慶應として、大学生として初めての試合。慶應の一部復帰も全日本学生出場もそうだけど、やっぱり目標は優勝すること。と、女の子にアドレスを聞かれること。厳しい競争社会だ。ある科目の課題で読んだ本によると、天は人の上にも下にも人を作らないらしい。やれやれ、そんなに平和な世の中だったら俺も、柔道なんてやってなかったよ。

慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳