第171回:東京学生団体戦
26日・日曜日、日本武道館で東京学生団体戦があった。今年のこれは、僕が慶應に入って初めて、一部二部の入れ替えに関係のないところで戦えた東京学生大会となった。
毎年説明していることだけど、この大会で一部の大学が二部の大学に負けるとその二校が入れ替えられる。二部の学校は、前年冬に行われる二部大会での結果上位4校が、戦いたい一部校 ( つまり、この学校になら勝てると考えたところ ) を指名してトーナメントを調整する、というシステムになっている。指名した方はもちろん死に物狂いで下克上を狙ってくるし、指名された方も必死で今の地位を守ろうとする。この入れ替え戦を見るのも東京学生団体の一つの醍醐味になっている。しかし入れ替え戦をやる当のチームは辛い。昨年までの長い年月、慶應も必死で一部昇格を志しては敗れてきた。昨年は二部大会の上位4校にすらなれず指名権さえ持たずにこの大会に臨んだ。だからこの辛さは身に染みて分かる。
しかし僕らはその昨年の大会で一部校に勝って入れ替えに成功、昇格。今年うちは二部から上を狙ってくる4校から指名されなかった。一部が16校だから、上位12校以内の実力と評価されたということだ。大したものだ。
そんな訳で今回のトーナメントは完全なる運によって決められた。そしてここからは流石うちの主務とでも言うべきか、確実に凄いところを引いてきてくれた。
一回戦シード、二回戦学習院(二部)、三回戦でまさかの国士舘。目標のベスト8に入るためには、国士舘を倒さなきゃいけない。個人戦も含め誰よりも多くここと戦ってきた僕の、この相手について知っていること全てを慶應のみんなと共有したり、チームとしての流れの作り方を確認したり、できることはやって臨んだが、結果は7人制の1-4負け。まあ今の僕らにして妥当なスコアといえよう。むしろ国士舘を相手にみんなよく戦ったと思う。
とりあえず東京ベスト16で全日本学生団体戦には進んだ。問題はそのステージで上に上がること。残念ながら慶應はまだ全国優勝を狙えるチームではないのでトーナメントの当たりで結果が大きく違ってきてしまう。だから、主務には申し訳ないけど、次こそは目標まで辿り着けるよう、彼のクジ運に期待している。
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳