第172回:第1回全日本合宿

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今週月曜日3日から4日間、新メンバーとなった今半期の第1回全日本合宿があった。新メンバーといってもその全員が招集されたわけではなく、世界選手権代表+補欠とユニバーシアード代表+補欠の計30人くらいの小さな合宿だった。ちなみに僕はユニバーシアードの補欠という立場。要するに、いつものように一番下っ端で何とかへばりついていて呼んでもらった合宿だ。
人数が少ないこともあって、メインの練習は他大学に参加させてもらうスタイルだった。宿泊はNTC。朝6時15分から1時間サッカー場でラントレして(今回陸上競技場が使えなかった)、午前9時30分から研究や打込を徹底してやり込む。午後、初日から水曜日は国士舘大、最後の木曜日は東海大に出稽古して乱取中心の練習といったかたち。
国際試合続きのシーズンがひとまず途切れるこの時期は、とにかく練習量を稼いでおくスタンスで、まぁなかなか過酷な4日間だった。最後の練習で腰を痛めてしまったものの、充実した、次に繋げていける合宿だったと思う。

柔道を死ぬ気で頑張って、意識高く生きている偉大な先輩方や仲間達と過ごしていると、普段の生活で主将として、苦しんだりつまらないことに悩まされたりしている自分が小さく見えてくる。そんな所で立ち止っていてはいけないことに気付かせてもらえる。次の目標に向けて自分自身を一歩でも高めて行けるように頑張ろう!

3 日目の夜、NTCの風呂で鈴木桂治先生とプライベートなお話をする機会があった。もうすぐ全日本学生の組み合わせが出るね、なんて話から
「 もう国士舘とは当たりたくないです 」
って言ったら、先生は
「 うちだってやりたくないよ 」
と言って下さった。
東京学生で当たった時は、試合展開としては1点慶應が先取して4人目まで慶應がリードする形だった。その後順調に取られていって結局は1-4だった訳だけども。前半、うちがリードしている時でも、国士舘の監督席でドッシリ構えて一切表情を変えなかった鈴木先生を見て、流石だな~(いや実はどうせ取り返せると思って?)、と感じたことを伝えてみると、実はあの時はメチャメチャ胃が痛くなっていた、大会が終わって国士舘が優勝した後考えてみても対慶應戦が一、二番目に嫌な試合だった、と仰って下さった。もちろん大部分、持ち上げて嬉しがらせて下さったってことは重々承知しているが、それでもちょっと嬉しかった。

だからと言って、国士舘にリベンジしたいなんて決して思っていない。それは断じて違う。特にうちの主務に勘違いされては困るから何度も言う。ただ、このチームも段々と力を付けて、お世辞にしても強豪校にそう言ってもらえるまでになったということ。キャプテンとしてほんの少し自信を持って、2週間後の全日本学生に100%の力で臨みたい。

更新:2013-06-07
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳