第192回:最後の抱負

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いよいよ引退まで一週間のところまで来た。今週末11月2・3日、兵庫県尼崎市で行われる全日本学生体重別団体戦が僕ら4年生にとって最後の試合となる。毎年だいたい11月の早慶戦で引退なんだけど、今年は両大学の都合で早慶戦が一ヵ月早く開催されたため、尼崎が最後の試合になる。引退試合と言っても、これの選手に入っている4年生は僕以外に一人しかいないから、ほとんどの同期はもう試合がない状態だ。それでも、今までこのチームをまとめてきた、育ててきた最上級生として、みんなで畳に上がるつもりで戦う準備をしている。目標である、前人未到のベスト8まで、実に厳しい道のりである。と言うより一回戦、二回戦、一つ一つが慶應にとっては大きな山である。この代で、何とか目標を一つ実現できるよう、最後まで全力で主将をやっていきたい。

その尼崎の次の週末は、個人戦としては大本番の講道館杯がある。例年通り千葉ポートアリーナ。組み合わせも決まり、着々と準備を進めている。昨年までと異なりこの時期にはもう主将は終わっているから、本当に自分一人のことを考えて臨む。

大学4年生ともなると年下の選手と当たることも多くなってくる。今までは出ている選手全員が自分より歳も格も上だから、簡単に挑戦者になることが出来ていた。失うものは何もない状態だ。これからは相手がその状態で来るようになる。僕はそれに対して、絶対に受けて立つことをしてはいけない。今まで通り挑戦者としてガムシャラに戦っていきたい。

更新:2013-10-29
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳