第193回:尼崎

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11月2,3日、兵庫県尼崎市であった全日本学生体重別団体に出場した。この大会では、初日の土曜日に1・2回戦、2日目の日曜日に3回戦から決勝までを行う。簡単に言えば、ベスト16までに入ったチームが2日目に進む。結果、慶應はベスト16。3回戦で中央大学に2-2の内容負けとなった。なかなかの好試合、そして惜敗であった。

慶應は一昨年初めて東京予選を抜けてこの大会に出場し、そこから2年は2日目に進めなかった。過去2回ともベスト32止まり。だから今回の結果は記録更新と言えばまぁそうなんだけど、目標にしていた全国8強には届かなかった。我々は 「 全国8強にふさわしいチームではなかった 」 ということだ。
「 日本一になるためにはまず、日本一にふさわしいチームになりなさい 」 とは僕の高校時代、山下泰裕先生から頂いた言葉だ。ただ練習するだけでは足りない、目指すものへの真摯な気持ちを持つ、つまり生活全てを真面目に必死に送りなさい、という意味だ。それを言われた当時の僕らは、こんなに練習をしてあとは何をすればいいのだろうかとずいぶん考えたものだった。
きれいごとだと思われるかもしれない。でも8強になるためにはまず8強にふさわしいチームにならなければ、と僕は本気で考えてきた。結果、届かなかったのだ、と思っている。

チームとしての一番大きな反省は、ポイントゲッターが獲るべきところで獲れなかった、あるいは失点してしまったこと。逆に素晴らしい働きをした選手もいた。まったく勝負では色んなことが起こるものだ。
とはいえ内心では、今回の慶應チームはよく戦ったと思っている。実はもっとボロ負けするんじゃないかと思っていたのだ。このチームも少しずつではあるものの成長してきていたのかもしれない。

来年の目標を設定するにあたって、今年の結果以下のものは置けないだろうから、きっとまた尼崎ベスト8が打ち出されるんじゃないかと思う。この壁をどう乗り越えるのか、今の3年生をはじめ、みんなで頑張って欲しいものだ。

更新:2013-11-07
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳