第221回:「これでいいの」とはいかなくて

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最近世界中がやたらと 「 ありのままで~ 」 と浮かれているようだが、僕はこれじゃダメだと苦しんでいる。柔道から勉強に頭が上手く切り替わらない、いつものやつに悩まされているのだ。

先週の全日本実業団までは、柔道に80%、学校に20%くらいにエネルギー配分して、主に体をイジめることに専念する。大会が終わったら、柔道部も一週間ほど休みになることだし、溜まった学校の課題を一気に片付ける。という計画だった。
しかし現実はそう簡単にはいかないようだ。どれもこれも計画通りに片付かない。大学学部生時代にも何回かこんな悩みをここで打ち明けたことがあったけど、学部生時代よりもはるかにやらねばならないことが多い。最早何から手を付けて良いのか分からないレベルまで追い込まれている。大学院生の学期末ってメチャクチャ忙しい。

課題の一つを紹介しよう。心理学の授業で、昔の学者が行った実験の不備を指摘するというものだ。しかし僕みたいな素人の阿呆が、偉い学者さんの実験にダメ出しなど出来るはずもなく、いくら知恵を絞っても不備が見つけられない。5ページくらいの論文を読んでも 「 うんうん、なるほどね~ 」 としか思えないのだ。結局、昔から鍛えてきた屁理屈根性と知ったかぶりで、不備なのかどうかよく分からない不備を偉そうに指摘した。(偉そうにするのだけはいつだって超得意だ。)

こんな感じで大学院ではやることのほとんどが僕にとって初体験分野。ただでさえ頭の切り替えに困っている上に頭キャパ自体不足している。脳のハードディスクを大至急アップグレードするよう注文しているところだ。
正直な話、無事に春学期を終えることができるのか不安である。今出来ることを一つ一つ片付けて積み重ねていくよう頑張るしかないのだが・・・一ヵ月後が怖い。

更新:2014-06-12
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳