第224回:遅れてやってきた大学生活

未分類
Pocket

この歳になって、大学院生にまでなって、文化祭なるものに関わるとは思わなかった。
昨日土曜日、3・4限の授業で最終課題のプレゼンを無事に済ませた後、SFC文化祭の一つ「七夕祭」に参加した。客としてではなく、健康マネジメント研究科で出した模擬店の店員としてだ。飲み物を出し、安価ゆえ利益はあまりなかったもののまずまず繁盛し、売り上げ目標を程良く達成した。
これが実は初めての体験。中学・高校ならまだしも、大学の(ましてや慶應の!)文化祭って何となくチャラい雰囲気で、サークルの人間がここぞとばかりに幅を利かせ体育会系の人間が入り込む隙などない。だから大学生になってからは、授業が休みになることに喜ぶくらいで、参加することはもちろん、客として行く気にもならなかった。
やってみて分かったんだけど、文化祭ってのは客が楽しむためのものじゃなく、企画する当事者たちが楽しむためのものなのだな。面倒ながらも同級生たちと力を合わせ、中途半端ながらも商売体験をし、例え失敗しても打ち上げで盛り上がり・・・そういうのを楽しむものなんだ、って。今更知った。

こういったいわゆる普通の大学生チックなことを今更ながら色々と初経験する羽目になっている。遊びも、勉強も、だ。柔道だけに集中するのももちろん悪くはないけど、もう少し視線を上げて、幅広いものに手を出してみるのも悪くない。柔道家としてはあまりない選択であった慶應大学。せっかくだからここで色んなことを頑張ってみることが、結局のところ柔道にも良い刺激を与えてくれる気がするのだ。

ここにきていきなり慶應ボーイ度が上がってきた僕を、これからもどうぞよろしく!

更新:2014-07-07
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳