第225回:夏が近い

未分類
Pocket

今朝、超大型と言われた台風8号が僕らの真上をゆっくりと通過していった。たくさんあった雨雲たちも、全部こいつに巻き込まれ吹き飛ばされたのか、もう太陽を遮るものは何一つない。さっきまで降っていた雨が蒸発して、湿度も調子に乗ってやがる。雨→晴のフェイントにまんまと騙されたミミズたちがアスファルトの上で大量に干からびている。木の葉たちの眩しい緑を見ていると、まるで光合成の音が聞こえてくるよう。まさに台風一過の猛暑日。夏が近い。そして僕らの学期末が、近い。

こんな日の昼下がり、眩しい太陽を横目に、僕は一人で南に向かって横浜新道を走る。黒い車はたくさんの熱量を貯め込んでいて、クーラー全開もなかなか涼しくならない。いっそのことこのまま江の島にでも行って日が沈むまで海に浮かんでいたい、なんて気持ちを必死で抑え込み、戸塚で降りて西へ曲がる。我らがSFCへ。今日は5限に必修の授業があるのだ。少し早めに行って図書館で課題と戦おうって作戦だ。こんな日は家で勉強するには誘惑が多すぎる・・・。

ほんの3週間前まで、どこから手を付けて良いのか分からなくなるほど溜まっていた課題の山も、少しずつ小さくなって、何となくゴールが見えてきた今日この頃。あとやらなきゃいけないのは、細かい感想文が5個と、6~7ページのレポートが2個、今期行なった研究を論文にまとめる作業が1個だ。プレゼン等の発表する類は全部終わって、あとはひたすらパソコンと睨めっこするだけ。得意でも好きでもない作業だが、まぁ何とかなるでしょう。来期はもっと計画的に片付けよう ! といつものように誓ってみる。

更新:2014-07-11
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳