第236回:試合に勝ち、勝負に負けた

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10月5日ポルトガル・リスボンで行われたヨーロッパ・オープンで優勝した。しかし。

絶対に負けられない。この気持ちから試合に入ると、どうしても守りの柔道になる。今回のヨーロッパ・オープンは残念ながらそんな戦い方をしてしまったように思う。勝ち負け以前に、全力でぶつかっていこうという挑戦者の心構えが出来なかった。なんとか優勝はしたものの、決勝までの試合内容は最悪。ランキング100位前後の相手の返し技にビビって大きな技に入れなかった。全体的に硬く縮こまった試合をしてしまった。
と反省は多々残るものの、結果を出せてほっとしているのも事実。IJFポイントも100点もらって、世界ランキングは60位から47位くらいになった。

7日朝、ポルトガルから予定通り帰国した。リスボン・ポルテラ空港からヒースローを経て成田、そして横浜へ、ドアtoドアでおよそ22時間の移動。帰宅して昼ご飯食べて、ジムの風呂行って、その足で夕方のミーティング&授業のためSFCへ。この前アメリカに行った時のハードスケジュールを彷彿させる忙しさだった。
授業の後は、仲良くしてもらっている大学院の同級生たち(人生では大先輩たち)が祝勝会と称して焼き肉を御馳走してくれた。そのまま遅くまで飲んで湘南台に泊まって、次の日の朝帰り。メチャクチャ楽しくて、また次に向けて頑張ろうと充電が出来た。気持ちの充電はしたものの、やはり睡眠は足りてなく、次の日は気が付けば夕方。今回もまた、時差ボケだか昼夜逆転だか分からない。全く愉快なものである。

次の試合は今月20日からの長崎国体、その次は大事な大事な講道館杯。今回の反省と自信を胸に、納得のいく準備をして臨みたいと考えている。

更新:2014-10-14
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳