第241回:グッピー達の楽園

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 例年の講道館杯の時期を思い出してみると今年の11月は暖かいような気がする。試合当日、いつもはベンチコートに手袋でウォーミングアップしていたのに、今年はTシャツ一枚で十分だった。実際、日中の最高気温はまだ20度を超えているし、紅葉も心なしか遅れているように思える。それなのに、電車の中や、大半が女子学生である看護棟は、例によって過剰に暖房を入れてくる。こうなると僕なんかは、まだまだ半袖にサンダルで生きていける。これじゃまるで熱帯魚の水槽に飛び込んだ北極熊みたいだ。夏、こっちがどれほどキツい思いをして暑さに耐えていたって、たいして冷房入れてくれなかったことが恨めしい。こんなことを書いている横で、同級生の女の子が長袖シャツの上にセーターを羽織ったりする。そんなに寒いなら冬眠でもしとけば、と思う。最近の若者は脂肪をこよなく憎み、寒さにとことん弱いのだ。

 こんな11月、僕にとって修士課程1年目の秋学期がボチボチ中盤に差し掛かっている。「講道館杯までは」と少し疎かにしていた学業のツケを払う毎日だ。それに加えて中間レポートやら中間試験やら・・・重~い荷物を肩に背負っているような日々。
 幸い今日・18日から、慶應は三田祭期間とやらで授業が全て休講になる。大学全体で見ると一番盛大な文化祭・三田祭(SFC生にはほとんど関係ない)の準備→本番→片付けの期間で、ちょうど一週間まるまるお休みだ。この天からの恵みのような期間を有効活用して、何とか借金を返せるように頑張らなくてはならない。一難去ってまた一難、毎日が踏ん張りどころだ。

更新:2014-11-18
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳