第244回:体脂肪率

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 12月10日の朝、慶應日吉キャンパスにある体育研究所へ体脂肪率を測りに行った。そこでは水中体重測定法で体脂肪率が測れる。これは、脂肪が筋肉に比べて軽い原理を利用したもので、今のところ一番正確な測定方法らしい。要するにデブは浮くし、マッチョは沈むのだ。具体的には、約2メートル四方の水を張った水槽に、完全に息を吐いた状態で潜り、中の体重計で水中体重を測る。あとはコンピューターが計算して脂肪率を出してくれる。
 今回の結果は15%。普通の体格の人にはあんまりピンと来ないかもしれないけど、体重が100㎏を超えててこの数字はなかなか良い。ちなみに一昨年この同じ研究所で同じ方法で測定した際は20.5%であった。(『第135回:沈めないアスリートだっている』参照)。最近の肉体改造が成功している何よりの証拠だ。今後も定期的に測って、自分の体の状態を正確に把握しておこうと思う。特に根拠はないけれど、目標はこれを一桁に収めること。更に、人生で初めての腹筋割れが見られると非常に嬉しい。

 余談だが・・・体脂肪測定には他にもいくつか方法がある。一番手軽でよく使われているのが電流を使った測定法だ。市販の体重計で、年齢・性別・身長なんかを入力して乗ると、ピピッと出てくるやつ。ゴールド・ジムみたいなところに置いてあるのは、手にも電極を持つタイプで、足の裏だけで測るよりも若干正確に測れたりする。しかし、我々アスリートが、この電流測定法で正確な体脂肪率を測ることは至極難しい。何だかんだ言ってこいつは、BMIに影響されるからだ。おそらく、電流を通して軽~く体内を調べてはいるものの、身長の割に体重が重ければ、自身の持つ統計データを参考にして高い数値を提示してきている。要するに普通の人とは体の構造が異なる僕たちにとって、この測定結果はほとんど意味をなさないと言える。
今回、体育研究所で測って15%だったのと同じ状態の体を、体重計の電気で測った結果25%だった。最早そのいい加減さに腹が立つレベルだ。オムロンさんにしてもタニタさんにしても、もう少し改良するか、アスリート専用のものを作って欲しいものだ。

更新:2014-12-13
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳