第248回:休むのにも勇気がいるんだなぁ

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 母校・東海大相模高校柔道部では、例によって12月30日~1月3日まで年を越しての合宿があった。僕は今回それに30日と2日の2回参加した。31日は前から誘ってもらっていた日体荏原高校の合宿に参加させてもらった。こんな感じで、いつもと同じように僕の年末年始が過ぎていった。

 他の人が休んでいる時に練習することが後々の差となり自信となる。普通の人からしたら信じられないスケジュールで開催されるこれらの合宿の根拠は、おそらくこんな考え方だ。確かに絶対的な練習量は自信になるし、逆に練習不足は不安となる(実際、高校を卒業して5年経つ今でも、年末年始のんびりなんてしていると、こんなことしてていいのかとめちゃめちゃ不安になったりする)。こんな風な高校時代の精神的な鍛錬が、後の柔道人生でも更にその後のセカンドキャリアでも大きな武器になっている。全くもってその通りだ。
 でも最近よく思うのは「休む勇気」も必要だということ。いつもいつもピンと張り詰めた緊張の中で、ベットリと身体に染み込んだ疲労を抱えて練習するのは非効率的だ。休暇を取ると確かに少し怖くはなるけれど、休みを上手く使っていくことが結局のところ上達への最短のルートなのではないだろうか。あまり良くない意味でバカ真面目な僕は、社会人一年目にしてやっとこれに気が付いた訳だ。

 さて、この1月は大学院の発表やら試験やらレポートやらで、目が回るほど大変な一か月になる。こうなると結局休暇もクソなくて、柔道をやっている時は頭を、勉強している時は身体を、それぞれ必死で休ませながら上手くバランスをとって戦い抜く他ない。これをなんとか乗り越えて、自分なりの方法でまた鍛錬を積み重ねていくとしよう。

更新:2015-01-04
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳