第257回:San Fransokyo

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 “San Fransokyo”実に読みにくい都市名だと思った。最近話題の映画ベイマックスの舞台となっている架空都市だ。ご察しの通りサンフランシスコと東京を融合させたもの。ゴールデンゲートブリッジの支柱が神社の鳥居のようになっていた。確かにキレイで面白い街だったけれど、それにしても、もう少し発音し易いように合体出来たんじゃないの、なんて思ってしまう。どうでも良いことが気になる性格なのだ。
 試合から合宿というギチギチの日程を終えて、一昨日の日曜日は久しぶりに映画館へ行った。特に観たい映画ある訳じゃないけれど、何となく映画館に行きたくなる時がある。そんな時は、適当な時間に上映してくれる、出来るだけ頭を使わなくて良さそうな、悲しい気分にならないようなものをノンビリと観るのだ。それが今回はベイマックスだった。
 冒頭で街の名前を批判しておいてなんだけど、これが結構面白かった。人気が出るだけのことはある。日曜日の昼、みなとみらいで吹替(公開から3か月弱、もう吹替Verしか上映していなかった)の映画なんて、まるで幼稚園に迷い込んだみたいにチビガキしかいなかったけれど、下らないギャグでバカみたいに喜ぶ彼らの幼稚なリアクションまで含めて楽しませてもらった。それほど期待していなかった分、何だか少し得した気分になった。

 この前手首を捻挫して、最近思うような柔道が出来ていない。やりたいことが出来なくて練習中タメ息なんかついてると、チームメイトは「女と上手くいってないの?」なんて聞いてくる。俺も自分のことを理解してくれる癒しの側近ロボットが欲しいな、と思った。

更新:2015-03-17
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳