第265回:大学院研究科説明会
先週の金曜日、慶應三田キャンパスで行われた「2015年度健康マネジメント研究科説明会」に現役生の個別相談担当として出席した。その名の通り僕らの所属する研究科がどんなところかを、受験を考えてくれている人たちに向けて説明するものである。年に5回あって、今回はその第1回。僕の仕事は、教授たちからの全体説明が終わった後、会場をブラブラしながら彼らの個別の質問に答えていくというもの。各専修の教授たちも質問に対応するものの、「やっぱり先生には聞きづらいこともあるでしょう」という観点から現役生が数人出席するのだ。
今回このお役の、スポーツマネジメント専修の現役生は僕一人。僕が現役院専修生代表としてこれに出席するにあたって、二つほど懸念があった。
一つは、ご存知の通り僕の体格が普通ではなく、それ故に自分にそのつもりがなくても相手に威圧感を与えてしまう恐れがあること。「先生には聞きづらい質問だけど、あの現役生にはもっと聞きづらい」と思われてしまっては元も子もない。
もう一つは、大学院に進学した動機が特異で、通常の受験生に対して参考になるようなアドバイスが出来ない可能性があること。
こんなことを一人でくよくよ考えて、あまり得意ではない全力フレンドリーモードで、必要以上にニコニコしながら会場をブラブラした。そのかいあってか、当初恐れたような孤立はなく、結構多くの質問を受けることが出来た、と思う。でも案の定、「スポーツで、ある程度の実績を残していないとスポーツマネジメントは厳しいんですか?」的な質問もちらほらあって、その度にあまり説得力のない否定をしなくてはならなかった。体のサイズも、それまでの人生も、人と違うってのは色々苦労するものなのである。
僕は今年度で卒業する(できる)予定だから、今年度受験する彼らと院で一緒に勉強することはない(つもりだ)けれど、質問に来てくれたみんなが無事に合格することを祈って・・・自分も卒業できるよう頑張ろう。
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳