第271回:気まぐれ名古屋旅
先週末、ちょっとした思い付きで大学柔道部の同期たちと名古屋まで行ってきた。ただの気まぐれでもちろん計画性はなく、結局大して名古屋っぽいこともしていないから旅行と呼べる代物ではない。ただ名古屋に住む同期の家にみんなで転がり込んで、たらふく飯を御馳走になっただけである。
つまらない人間だと思われるかもしれないが、僕は観光があまり得意ではない。歴史的価値のあるものを目にしても、あまり感動が出来ない。大仏の大きさや、清水寺の高さのように、歴史的意義を無視しても感じられる迫力は別として。だから旅行の計画を立てるのもなかなか苦手だ。旅行経験が乏しいせいかもしれない。あるいは、国内外しょっちゅう移動していても、バッグのほとんどを柔道着が占める試合や合宿の遠征ばかりで街を見ることはほとんどないからかもしれない。「○○に行く」以上のことを決めておくとどこか窮屈に感じてしまうのだ。ちなみに普段の生活ではしっかり予定・計画を立てるし、面倒くさいほど時間に厳しいから、計画を立てられないのはあくまで旅行だけの話。
最近になって、やっと少し食べ物の良し悪し(美味い不味い)が分かってきたから、地方の美味しいものを食べるのは好きだ。以前はどこに行ったって何を食べたって一様に美味いと思っていた。それはそれでなかなか幸せだったが・・・良くも悪くも少し大人になったということだ。
長々と自分語りをしてしまったが、何が言いたいかというと、今回のような気まぐれの遠出が僕にはちょうど良いということ。すでに一学年下の代も社会人になって全国に散らばり、色んな地方都市に気軽に会える知り合いが住んでいる。みんなのフィールドを一つ一つ訪問していきたいものだ。とりあえず次回の弾丸ツアーは福島か甲府を考えている。
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳