第274回:風邪

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 一切根拠なく、単に僕の経験から思うことだけど、アスリートはよく風邪をひく。おそらく一般の人が我々に抱くイメージは、「身体が丈夫」とか「バカは風邪をひかない」とか、全く逆の方向だと思うけど、実はそんなことないというのが僕の主張。

 考えられる理由はいくつかある。一番はやっぱり、基本的にいつも疲れているってこと。日々の練習で限界まで身体を追い込んでいるため、免疫力が低下している時間やタイミングが一般人に比べて格段に多いのだ。しかも風邪の引きかけくらいで練習を休むことはできないから早めに治すこともなかなか難しい。次に考えられるのは、普段の生活で身体に気を使っている分、雑菌の多いところや過酷な環境に慣れていないこと。いつも食事や湿度・温度に気を配っている人間は、ひとたび管理されていない環境にほっぽり出されると簡単に体調を崩してしまうようだ。ちょうど、無菌室で育った生き物が外界の雑菌に対する免疫を失うように。
 今回、グダグダと自分の根拠なき主張を書かせてもらったのは、何を隠そう僕自身が先週少し体調を崩したからである。僕が体調を崩すパターンは、9割がた乾燥による喉の痛みから始まる。だから1年のうち、ジメジメした夏に風邪をひくことはあまりない。それが今回はクーラーと上手く付き合えなかったようで、喉をやられてしまった。

 自己管理の失敗で体調を崩したときのぶつけようのないイライラを、ここに言い訳を書くことで発散させてもらった。
 今週から実業団個人戦に向けた追い込みが始まる。今度はしっかり体調管理して、充実した1か月にする所存。

更新:2015-07-31
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳