第290回:講道館杯

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 今月8日、千葉ポートアリーナで開催された講道館杯に出場した。結果は二回戦で優勢負けのベスト16。最低限確保したかった来年の本大会出場枠(ベスト8以上)にも届かず。当然、目標としていた全日本強化選手復帰も果たせなかった。
 簡単に振り返ると、一回戦も二回戦も実力的には互角な相手だったと思う。勝つか負けるか、やってみないと分からないような相手。そのギリギリの闘いを、一回戦はモノに出来たけど、二回戦は出来なかった。そんな手応えである。
 僕の中で凄く重要な意味を持っていた試合を終えて、色んなことを考えている。決めなきゃいけないこと、やらなきゃいけないことが山積みで、しかもそれらが絡まっていて、脳がずっと「Now Loading」状態だ。そんなこんなで今回の記事では、いつものように感じたことを文章にするのが上手くいかない。とりあえずもう少し時間を空けてみようと思う次第である。

 そんな状態の僕にとって幸か不幸か・・・試合で怪我をしてしまい、しばらく練習が出来ずにいる。右手中指付け根部分の剥離骨折。大袈裟なギブスなどは勘弁してもらったものの、お隣の人差し指と一緒に固定されてしまっている。指の怪我って膝や肩とかと比べて地味ではあるが、道着を握れないってのが致命的だ。打ち込みすらままならない。12月2週目くらいまで柔道は一切お預けだ。トレーニングとリハビリに明け暮れる毎日である。

 僕は左利きだから、箸や鉛筆に不便はしていないものの、パソコンが少し厄介である。人差し指で押そうとしても、くっ付いた少し長い中指が先にキーボードに到着してしまい、隣のキーを押すことになる。仕方ないから今は右手だけ三刀流で修士論文と向き合っている。あと一週間ほど、この手と付き合っていくのだ。

更新:2015-11-29
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳