第291回:宮古市柔道教室

Pocket

 11月28・29日、パーク24柔道部は岩手県宮古市で柔道教室を開催した。10月の釧路合宿と同様、市が招待してくれたもの。ただ今回は純粋に柔道教室のみの遠征。釧路の時のような我々にとっての練習は一切ない。
 土曜日の部は小学生~高校生の経験者を対象に2時間、日曜日の部は初心者歓迎スタイルで小学生~中学生を対象に2時間。それぞれ175名・112名の参加とかなり大規模な教室であった。

 と、あたかも行ってきたかのような書き方をしてみたものの、僕は今回留守番だった。教室企画当初は、当然参加メンバーに志願し選んでもらっていたが、指を骨折したせいで(前回記事参照)、戦力外通告を受けたのだ。今の僕は道着を握れない故、技の披露も、練習の相手になることも出来ない。だから戦力外なのはもっともだが・・・行きたかった。残念極まりない。
 改めて述べる必要もないと思うが、宮古市は東日本大震災で壊滅的な被害を受けた被災地の一つである。そのような場で柔道教室をやらせて頂くのは、やはり特別な意味があるはずだ。今回、招待依頼のためにわざわざ市長本人がうちの道場まで足を運んで来られたのが印象に残っている。月並なことを言うようだが、僕らの最も得意とする柔道を通じて現地の方たちに、少しでも元気になってもらえるのなら、柔道家としてこれほど嬉しいことはない。
 行ってきたチームのメンバーは、今日(29日)の夕方頃こっちに帰ってくる予定だ。早く話が聞きたいものである。

更新:2015-11-30
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳