第298回:FCバルセロナ
2010年、南アフリカでのサッカーワールドカップを観てから、僕もすっかりサッカーファンである。2010年は僕が大学に入学した年で、今まで自由に観られなかったテレビが観られるようになったお蔭かもしれない。毎晩遅くまで、地球の裏側で繰り広げられる試合を熱心に観た。それ以来、ナショナルチーム(各国代表チーム)のみならずクラブチームのリーグ戦まで、けっこう幅広く色んなサッカーに興味を持つようになった。
そんな中で僕が一番好きなチームは“FCバルセロナ”だ。メッシやネイマール、スアレスなどが在籍する、言わずと知れたスペインのビッグクラブだ。僕の好きな理由は、そのカッコ良い強さ。こんなことを言うとただのミーハーだと思われるかもしれない。確かにそれも否定できないけれど、パワーやスピードにものを言わすのではなく綺麗なテクニックで敵を圧倒する彼らのプレーは観ていて気持ちがいい。
そんな憧れのチームの選手たちが、昨年末来日した。サッカークラブ世界一を決めるトーナメント戦FIFAクラブワールドカップ。これは僕の人生の寄り道的目標の一つであるバルセロナの試合を生で観る絶好のチャンスである。と、決勝戦1週間前に突然気が付いて、遅ればせながらネットでチケットを探し始めた。
しかしいかんせん気付くのが遅すぎた。チケットは既に売り切れ寸前で、残っているのは所謂いい席ばかりで、一枚2万から3万円。これには手が出ない。ちなみに会場は日産スタジアム、奇しくもこの前のMr.Childrenのライブと同じ場所である。Mr.Childrenのチケットが8千円だったことを考えれば、いくぶん高すぎだぜ、バルセロナ。そんな訳で、今回はテレビ中継で我慢した。バルセロナは圧倒的な強さと安心できる試合運びで優勝した。
今年もバルセロナがヨーロッパ王者になるのは当たり前として、今年こそはちゃんと計画的に、試合を観に行きたいものである。
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳