第299回:このブログ

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 気が付けばこのブログも次で300回目の更新を迎える。第1回目の記事「一月の災難」を高校3年生の1月31日に書いたことを考えれば、期間は明日でちょうど6年になる。週に1回、最近では月に4回、毎年だいたい50本の記事を(僕の記憶が正しければ一度も休むことなく)ツラツラと積み重ねてきたわけだ。
 「文章力を鍛えつつ、何か世間に発信したい」なんて大それた目標を掲げ、書き始めたこのブログ。6年目を迎える今、正直文章力がそれほど向上したようには思えないし、自分の意見を世間に発信できているかどうかも正直怪しい。また最近になって、修士論文と向き合う中で、こういう文章がアカデミックな場で全く役に立たないことも痛感した。それでも、経験した色んなことを、時に怒りや悔しさに任せて、時にちょっぴり着色して、感情の赴くままに記してきたこのブログは僕にとって財産である。やっぱりどんなことでも長く続けるってのは、それだけで価値がある。たまに自分で読み返して、その時の気持ちを思い出し、笑ったり怒ったりする。
 ネットの進歩に伴って良くも悪くも多くの人の目に触れる場で、何かちょっとでも変なことを言うと袋叩きに会うこのご時世、これだけ長く続けてこられたのは、洋々さんをはじめとして文章をチェックしてくれる方々、しょうもない僕の文章に付き合ってくれる読者の皆さん、日々周りで面白いことをやらかしてネタを提供してくれる人たちのおかげである。この場を借りて改めて感謝したい。

更新:2016-01-30
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳