第39回:AKBパニック

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 最近の 「 AKB48 」 の活躍と言うか、人気はすさまじい。たまにニュースで信じられないようなファンの行動が報じられることがある。でもそれが今回は、他でもない我らが慶應大学で起きている。

 今年の三田祭 ( 慶應の学園祭・11月20~23日 ) の前夜祭、ゲストが彼女たちなんです。その内部生用チケットの発売が10月9日朝9時だったんですよ。僕自身はAKB48のことはほとんど知らない。名前と顔が一致しているのは一人くらいだと思う。でも別に嫌いじゃないし、たぶんこのご時世、なまで見ただけで自慢できるだろうなと思って 「 少しくらい並んでチケット取ってみようかな 」 とこっそり考えていた。ところがどっこい、とんでもない。7日の夕方からビニールシートと布団持って並んでんだもん。マージャンしたりゲームしたりして。ビックリした。気合いが違う。とても敵わない。とりあえず諦めて一夜明け。しかしここでチャンスが訪れる。「 友達が今日 ( 8日 ) の夕方から並んでいる 」 という柔道部の友達がいたから 「 俺のも 」 って言って頼んでみた。てこずったけど良かった良かった、と眠りについたんです。

 結果から言うと、それでもチケットは取れなかった。1泊徹夜して並んでいた人でも、朝9時に 「 さあ買うぞ 」 と思ったら 「 もう売り切れ 」 だったようだ。笑っちゃうよね。まあ残念だけど、ベストは尽くしたから悔いはない。「 そんなに好きなら見てきなよ 」 って感じ。恐るべしAKB48、いつか48人抜きしてやろう(48人じゃないらしいけど)。という経験でした。

 この原稿は、世界ジュニアとそれに先立つ直前調整合宿出発前 ( 13日 ) に書いている。これがアップされるころ僕はモロッコにいて、砂漠で干からびているのか大西洋で潤っているのか、受け身とってんのか投げてんのか、笑っているのか泣いているのか、分からない。やってみなきゃ分からない。だから面白い。

 「 強い奴が勝つんじゃない。勝った奴が強いんだ。」

慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳