第69回:5月30日

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 5月29日、朝5時起床。とても長くて、とても特別な一日が始まった。

まずは東京学生大会団体戦。どういう目標でどう臨むかは先週書いた。残念ながら結果は2回戦 「 入れ替え戦 」 で拓殖大学に敗退。心の片隅で応援してくれていた方々、申し訳ありません。慶應は今年も一部昇格なりませんでした。
 今回のこの戦い、スコアは4-3で惜しかった。でもチームとしては負けるべくして負けたような気がする。勢いを持って来られず相手のペースでグズグズっと崩されてしまった。勝負に対しての気持ち、相手を殺してでも勝つというような気持ちが足りなかったのだと思う。まだまだ一部の壁は厚そうだ。
 この後、敗者復活戦では2回勝って、何とか個人戦の出場枠を14人確保した。しかしここの内容もあまり良くなかった。どんどん後続に勝負を預けるような展開となり、勝敗を大将戦まで持ち越してしまった。緊張していたのかもしれない。みんないつものようには動けなかった。
 こんな結果を受けて、次に何をするのか ? 落ち込んだり悔しがるのは誰にだって出来る。この気持ちをいつまでも 「 忘れず 」 に次に繋げていくのが難しい。心に刻み込んで、団体戦でまずは来月全日本学生団体、次に残念ながら秋の二部大会、しっかり目標を持ってまたチームで頑張っていきたい。

「 二十歳になるなんてなんだか馬鹿みたいだわ 」
 「 私、二十歳になる準備なんて全然できてないのよ。変な気分。なんだかうしろから無理に押し出されちゃったみたいね 」( ノルウェイの森・村上春樹 )

高校2年生17歳で読んで、
 「 二十歳になるのって、馬鹿みたいなのか。でもそうとうでかい奴じゃなきゃ俺のこと押し出せないよなぁ 」
 と思った。
 そして29日が終わった瞬間、30日、相変わらず馬鹿のまま、拓殖大学に無理に押し出されて、僕も遂に二十歳になった。特に何かが劇的に変わるわけではないからいいんだけど、いまいち実感は湧かない。でも一つの区切りとしては大切にしたい。完全にジュニア時代は終わった。誰がどこからどう見たってシニア世代。ハンデも言い訳も無い。禁酒も無いし、保護者もいない。今年は勝負の年。
 いつも言うけど、いつだってそうなんだ。
 今しかない、やるしかない。

更新:2011/05/28
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳