第114回:聖なる泉を泳ぐ

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 チチェンイッツァをあとにして、バスで5分ほどのところにある別のセノーテへと向かいます。この泉では生け贄は捧げられていず、綺麗な透明な泉なので遊泳が可能です。さすがに生け贄がおこなわれた泉には潜りたくないですよね。さっそく、水中カメラを片手に泉の中へ。この土地は石灰岩でできているので、雨水をためることなく地下へとどんどん通していきます。地下30mほどのところでようやく、硬い地層にぶつかり、そこで地下水脈となります。やがて石灰岩の層が陥没し、地下水が現れてできたのがこのセノーテです。なので、メキシコの水には多くの石灰が含まれており、水道水を飲むことはできません。歯ブラシもうがいも全てミネラルウォーターでします。結構贅沢な歯磨きですよね。セノーテの話に戻ると、そこには深海魚のように光にあたっていないために退化し、目が見えない黒い魚がいます。ナマズの仲間らしいのですが、人間慣れしているのか、近くに寄ってきます。

 セノーテ後、ツアー終了でホテルへと戻ります。ツアーガイドの方におすすめのレストランを教えてもらい、またウォルマートというスーパーマーケットにも連れて行ってもらいました。その国の物価や人々の生活を知るにはスーパーマーケットを見るのが一番!ということで、ウォルマートを散策。おいしそうなパンがあり値段を見ると30円から70円程度です。なんて安い!他にもサルサソースやトルティーヤがずらりと並んだ棚があり、メキシコっぽさを出していました。カナダやアメリカなら、この棚はきっとペーナッツバターとポテトチップスです。

更新:2011/05/18
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾