第115回:ピニャコラータ、そしてマリアッチ
夕食はウォルマートの近くにある地元の人にも観光客にも人気のレストランへ。ガイドさんがくれた飲み物のタダ券を利用してピニャコラータを注文。ピニャコラータがメキシコのお酒なのか、スペインのお酒なのかよく知りませんが、パイナップルの甘さがリゾート感を引き立てます。お店ではテキーラ3杯を頭に乗せて運ぶウェイターやマリアッチという音楽家が一曲10ドルほどで演奏してくれます。
食事もおいしく、店の雰囲気も陽気でなんとも楽しいメキシコのイメージそのままの夕食でした。
最終日は、Isla Mujeresという島へ足を運びました。ここに息をのむほど美しいビーチがあると聞いていたのですが、まさに今まで見た海の中で最も感動する浜辺です。遠浅で薄い透明な青が続くと思えば、沖合ではターコイズブルーのような鮮やかな青が見えます。最終日だったので、島に滞在できたのは1時間程度でしたが、最高のビーチを一目でも見れて満足です。
ちなみに、カンクンの交通システムは主にバスなのですが、止まってほしいところを3度ほど言わないと止まってくれません。車のスピードもとても早く運転が荒いので、運転手の側にはりついてホテル名を5分ごとに繰り返すはめになりました。タクシーという手段もあるのですが、乗る前に交渉しないと値段をふっかけられるそうで、ひやひやします。
タクシー運転手や路上のお土産屋は、お金を余分に取ろうと試みる人もいますが、大体のメキシコ人はとても優しいです。シュノーケリングのインストラクターは船の舵を取らせてくれたり、レストランのウェイターはおすすめスポットを多く教えてくれ、旅で使えるスペイン語も教えてくれました。また、どのメキシコ人もそうですが大抵目が合うと、ものすごい笑顔で「Hola!」と言ってくれるか、ウィンクをしてくれます。フレンドリーな人が多く、今回は本当に人に恵まれた旅でした。
メキシコの話がだいぶ長くなってしまいました。次回はケベックでの生活、ホームステイ、語学学校などについて紹介したいと思います。
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾