第117回:洒落た街、ケベック

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 こんにちは。今回はケベックを紹介したいと思います。

 ケベック州はカナダの中でも異色の文化を持つ地域です。フランス語が公用語ということもあり、またケベック人(Quebecois)は自分たちの文化と地域にとても誇りを持っています。映画や音楽もケベック特有の文化があり、語学学校ではリスニングの練習としてケベック音楽を聴いてディクテーション(聞いて書き取る作業)をしたり、ケベック映画を見て知らない単語を書き出していく、と文化も教えてくれています。

 バンクーバーに比べてヨーロッパの雰囲気が強く、石畳の路ないし建物もレンガ造りで街の雰囲気がとても異なります。バンクーバーでよく見かけるTim Hortons(カナダのコーヒーショップ)、スターバックス、マクドナルドを見かけません。特に要塞に囲まれた旧市街では、チェーン店はほぼ見かけません。

 ところが、この前ふとマックとスタバを発見しました。従来の店構えとはだいぶ異なっていたので気づきにくかったようです。ということで、下がマックとスタバの写真。

 テラス席がなんともお洒落なスターバックス。ちなみに大きいスターバックスはケベック市内ではココだけのようです。他にも2店舗ほどありますが、大きくはありません。バンクーバーなら1ブロックに1つあるのに。この店はヨーロッパっぽい建物が独特の雰囲気を出していて個人的に好きです。

 そしてマック。あの目がくらむような赤と黄色の組み合わせはどこへやら、緑が基調となっています。こんなマックならお洒落だし入ってもいいかも?!と思ってしまいましたが、メニューは他の店舗となんら変わりはありません。でもやっぱり、緑の屋根に石造りの建物は従来の「健康に悪いジャンクフード」の店構えではないですよね。

 マクドナルドで思い出しましたが、お腹周りの贅肉を英語ではmuffin top(マフィントップ)と言うそうです。下の写真の様に、海外のマフィンは大概カップから上がはみ出しているのでそこからきたとか。ちなみに写真はTim Hortonsのホームページからです。

 そしてフランス語では「ドアの取手」という言い方をするそうです。これは贅肉を取手のようにつまめてしまうから。私のフランス語力では単語が上手く聞き取れなかったので、どう書くかはわかりません。でもいろいろな言葉で贅肉を比喩に喩えているなんて面白いですよね。日本語でも比喩があるのかな。2段腹から連想して「鏡餅」とか……?うーん、比喩を考えるのは難しいですね。マフィントップを考えた人はすごい。

 ……途中からケベックの話から逸れてしまいましたが、また追々ケベックの写真なり街の様子なり紹介していきたいと思います。来週は語学学校について書きたいと思います。また来週!

更新:2011/05/28
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾