第133回:インターンを通して
さて、今回はインターンシップで感じたこと第二回目です。前回はコミュニケーション能力について書きましたが、今回は自分を成長させる機会について書きます。
就活はまだ本格化していなくて始まったばかりです。インターンシップも1つの企業しか参加していないし、大きな声ではっきりと就活とはこういうものだ、なんて言えません。でも少し感じているのは、就活というのは学生から社会人へと移行していくプロセスであって、自分の考えを社会人目線にあげていくことだと思います。そういった成長する機会の1つとしてインターンシップがあるし、企業説明会、講演会がある。
インターンシップは一週間弱と短めでしたが、この期間で私ははっきりと自分のものの見方が変わったと断言できます。今まで興味ないからと無視していた政治や経済も自分なりに考えてみたり、どこかの企業が新しい事業をやるというニュースを見れば、その背景にある事情について考えるようになりました。新規に事業を始めることにした社長や経営陣の精神力に尊敬できるようにもなりました。それはこの時代に事業をおこなう困難さを少しでも知ったからこそ、考えられることです。
高校時代に学んだ大切なことの1つにチャンスはあちこちに転がっている、ということがあります。チャンスは石ころのように玉石混淆で自分の周りにちらばっています。見過ごしてしまえば、ただの石ころ。きちんと拾い上げて活かせば、宝石。就活ではまさにこの石ころがごろごろ転がっています。
就活はきっと大変です。緊張したり、へこんだりすることもあるでしょう。その一方、段階を経て成長する自分が感じられます。そしてその段階、自分の成長を楽しめる人が多かったから、24年3月卒の大学生が就活を一文字で表すと「楽」という字が一位になったのかもしれません。2位以下は「苦」などのネガティブな漢字が続きますが、私も就活を「楽」しみつつ奮闘したいと思います。
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾