第135回:一風変わった本屋
こんにちは。台風すごかったですね。
さて、今回は本屋について書きたいと思います。漠然としていますが、どんな本屋も(例えば駅中にある本屋も、おしゃれなブックカフェも)私は好きです。ちょっとした時間に本屋に立ち寄って、平積みになっている本を眺め、ひとり暮らし用のレシピを漁っていると幸せな気分になります。そんな本屋が好きという人は多いと思うのですが、今はAmazonに代表されるオンラインブックストアの充実で、本屋に行かずとも買いたい本が買えてしまいます。段々と街から本屋が姿を消していくのは寂しいことですが、これもテクノロジーの進化の副作用でしょうか。
ところが、そんな従来の本屋とは全く異なるコンセプトを持った本屋が増えてきています。コンセプト本屋の金字塔はきっとVillage Van Guardでしょう。チェーンなので名前の知られている本屋ですが、雑貨も合わせて売っており、いわゆる駅前などにある「普通の」本屋とは一味違った雰囲気が味わえます。ふらふらと見ているだけで楽しい本屋です。そんなVillage Van Guardのような「ちょっと面白い」本屋は、カナダではあちらこちらにあって、買い物帰りに店に入るのがちょっとした楽しみとなっていました。例えば、子ども向けの絵本やおもちゃだけを扱っている本屋。SFやファンタジーだけを扱った「白い小人」という名の本屋。
ジャンルに特化して売ることができるのは、まだ本屋で本が買われている証拠かな、と思い日本にもそういった店があればいいのに、と思っていたのですが、意外にも日本にも多くのそういった本屋があるようです。東京だと下北沢、谷中・根津・千駄ヶ谷の谷根千エリア、神保町などのあたりに集中しているようで、占いの本を重点的に扱っていて本を買うと占いをしてくれる店などユニークで足を運びたくなる本屋があります。本屋に行く人は、オンラインやメディアからだけでは得られない本の情報を求めて、そしてジャケ買いなど本屋だからこそ起こりえる本との出会いを求めているのだと思います。時間ができたら、東京にあるユニークな本屋にもっと足を運びたいと思います。
いよいよ来週から授業が始まります。後期は面白そうな授業ばかりが取れたので楽しみです!ではまた来週。
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾