第147回:就活生の勢い
こんにちは。街中には厚手のコートにマフラーをしている人ばかりになってきましたね。今日、息を吐いたら白くなりました。
さて、残すところわずかとなった今年ですが、大学3年生にとってこの最後の時期が一番忙しい季節になっているかもしれません。12月1日になり、各企業のエントリー受付開始と同時に勃発した「クリック戦争」。クリック戦争というのは、ある就活セミナーの講師が使っていた言葉ですが、12月1日の様子を言い当てています。というのも、就活とはまさに就活生と時間との戦い。いかに自分の興味のある企業に早くエントリーしてセミナー情報を入手するか、予約するかが重要だからです。セミナーに参加しないとweb審査や面接が受けられない会社もあります。正直、私はあくせくして席を奪い合うというイメージが好きではないです。ただ興味のあった企業のセミナーは満席ばかりいう状況を目の当たりにして、ぼーっとしている暇はない、と自分の甘さを自覚しました。世の中の就活生の勢いに圧倒されつつも、合同説明会や起業セミナーに参加して情報収集に励んでいます。
こう書いていると就活って大変、厳しそう、ということばかりが目立ってしまいますが、やっている身としてはなかなか楽しい、というのが正直な気持ちです。今はまだ自分の興味のある会社の説明を受けている段階です。調べるほどに自分の知らない世界がどんどん見えてきてわくわくします。印刷会社って印刷だけするのでは?と思っていたらe-books事業も展開していたり、と自分のイメージとは全然違って惹きつけられる企業がたくさんあります。逆に惹かれていた企業でもいざ調べてみると想像していた仕事内容とは違っていたり、社風が自分に合わなそうだったり。自分の肌で感じてみないことにはわからないものだな、と感じています。この先エントリーシートを提出して面接が始まると楽しいと言える余裕がなくなってしまうかもしれませんが、大変なときこそいかに楽しめるか、が鍵だと思って過ごしていきたいと思います。
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾