第160回:通過儀礼中

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こんにちは。東日本大震災から1年が経ちましたね。ニュースを見て、さらなる復興を目指して、頑張らないといけないと思いました。

最近は、4月からの授業に備えて、授業選びをしています。国際教養学部でよかったな、と思う時は、毎学期始めに授業選びをしているときです。興味があれば、なんでも取れちゃうので、選びがいがあります。特に、学年を経るごとに新しい授業がとれるので選択の幅が広がります。あと授業は1年だけなのか、という寂しい気持ちです。

でも、同時に、社会に早く出てみたいという気持ちもあります。就職活動をしていると、だんだんと自分が社会人になるための準備をしている、という実感がわいてきます。文化人類学の授業で学んだのですが、通過儀礼は1)社会から隔離して、2)成長して、3)また社会に戻る、というステージがあるそうです。その3つのステージを経て、通過儀礼が完了するそうです。例えば、ある社会では、一定の年齢に達した少年は親元を離れ、少年のみで森の中でキャンプをするそうです。初めて社会から離れ、危険な中、生き延びます。決められた日数が経った時、その酋長さんが迎えに来て、もとの社会に「一人前」として戻ります。

就活をしている私も、まさに今成長途中です。日本社会の中で、20歳の成人式が通過儀礼にあたるのかなと思っていたのですが、もしかしたら就職活動が通過儀礼と言えるかもしれません。宙ぶらりんな状態である2つ目のステージが最も通過儀礼の中で過酷だそうですが、その状態を抜けた時、大きく成長して社会で一人前と認めてもらえます。就職活動は楽ではありませんが、大きく成長できると思えば、もっと頑張ろうと思います。

更新:2012-03-21
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾