第171回:高尾山

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 こんにちは。紫陽花が咲き始めたようです。もうすぐ梅雨ですね。

 梅雨になる前に行かなきゃ、とずっと行きたかった高尾山へ行ってきました。高尾山はミシュランガイドブックで星を3つ獲得しています。「東京から近く、緑豊かだから」ということでしたが、そんなに良い山かな、と理解できませんでした。でも実際に登ってみて、山登りというよりももっと観光に近い感覚で登ることができ、楽しいから3つ星なんだと納得しました。

 高尾山は、ケーブルカーを降りるとすぐに飲食店が並ぶ休憩所に着きます。そこで高尾山名物の団子が食べられます。少し登ると猿園、タコ杉があります。また少し登ると休憩所があって、最後には薬王院を抜けて頂上へ。これが一般的な人気ルートです。この各エンターテインメントスポットを見物しつつ登れば、疲れたなと思う前にすぐ次のスポットに着きます。山登りというよりは、観光気分です。

 海外からの観光客を呼び込もうと、日本は今「ジャパン・エンドレスディスカバリー」キャンペーンをしています。高尾山はそんな海外からの観光客も思う存分楽しめる山です。日本の山も海外の山も大した違いはないだろう、と思っていましたが、山の中に寺があって、参道沿いに茶屋が並ぶ高尾山の風景は日本独特の雰囲気です。とても日本らしい。海外の、例えばアルプスの少女ハイジが住んでいるような牛とヤギがいてブランコにのって「やっほー」という世界とはまるで違います。私の中で、山というと牧歌的なイメージだったのですが、高尾山は天狗が住んでいるという伝説があったり、と想像以上に渋い山でした。山にもその国の特色が現れていますね。今回はケーブルカーを使って登ったので、次は麓から足を使って登りたいと思います。たまには緑の中でのんびりするのもいい気分転換になりますね。

更新:2012-06-12
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾