第173回:留学をふり返って

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 こんにちは。台風すごかったですね。また新たな台風が近づいているようなので、気をつけましょう。

 先日、国際教養学部の新入生の方々と留学に関して話をする機会を頂きました。そのため、自分の約8ヶ月に渡るカナダでの大学生活を振り返っていたのですが、なんとバンクーバーに行ったのはもう2年も前のことでした。驚きました。

 振り返っていて、改めて感じたのは「とても貴重な経験をさせてもらったな」ということです。海外に行くだけでなく、そこに住む、となると良い面も悪い面も見えてきます。住み慣れた日本の環境とは全然違う所に行くのですから、当然楽しいことばかりとはいきません。問題にぶつかったときに「なんでカナダに来たいと思ったんだっけ?」と思ったこともありました。でも、これも含めて日本ではできない経験ですよね。日本にずっと住んでいても「なんで日本にいるんだっけ?」と思う機会はないですから。だから、良いこと悪いこと全てが貴重な経験だったと思います。

 それに、全然違う文化の人達がどう同じ「大学生」を過ごしているのか。そこを見ることができる素晴らしい機会です。日本の大学生と違って、勉強と遊びの時間がとてもはっきり区別されている点はやはり印象的です。昼間から夕方は勉強ばかり。そして週末の夜には遊びにでかけるというライフスタイルが普通な一方、日本では毎日授業があるわけではなく、遊びと勉強の境目がカナダ程はっきりしていない気がします。カナダの他大学に留学していた人の話を聞く機会もあったのですが、みんな勉強と遊びしっかりと両立していたようでした。ちょうど1年経って、留学の経験を振り返るいい機会になりました。カナダで学んだ、遊びと勉強の両方を充実させるライフスタイルを忘れかけていましたが、もう一度両立させられるように心がけていこうと思いました。

 現在、新入生の方は入学してさっそく留学の話が頻繁に出てきていることに驚くかと思います。でも、それだけ国際教養学部の生徒にとって大きな意味のあることだからです。1年間もの間、海外に住んで現地の大学の生活をおくれる、という素晴らしい機会を是非「どこに行こうか」、「留学に行って何をしたいのか」を考えつつ、楽しみにしていてほしいと思います。

更新:2012-06-25
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾