第175回:自己紹介のある授業

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 こんにちは。夏日の日は暑かったですね。気温がころころ変わるので、週末に風邪をひいてしまいました。みなさんも、体調には気をつけてくださいね。

 先日は東京国際ブックフェアに行ってきました。毎年、行きたいなーと思いながらも日程の関係などから行ったことがありませんでした。TVで多くの人が本を選んでる様子を見ては、いいなぁと思っていたので、やっと行けて満足です!

 さて今回はモチベーションを上げるという授業についてです。この授業では各学生の自己紹介が5分から15分ほどあります。普通の授業では自己紹介などないため、このシステムがあることに驚きました。しかし、やってみると自己紹介の有無が教室に大きな変化をもたらしています。

 他の授業では、自己紹介がないため、隣に座っている人が知らない人でもどんなバックグラウンドを持っているのか、自分とどのような共通点があるのかとてもわかりにくいです。知らない人にいきなり話しかけるのは誰でも勇気のいることですよね。でもこの授業では、自己紹介で名前からその人がどのような人生を送ってきたのか、趣味は何か、そして将来の夢まで紹介します。そうすると、意外なところで共通点があったりします。自己紹介を聞いていて、昨年まで自分が留学していたカナダの大学から、早稲田に1年間留学をしている学生を知ることができました。クラスの雰囲気も明るくなって、授業前などにはみんな話しています。知らない人の方が多かったクラスが、ほぼ全員知っている人となるクラスは初めてだったため、新鮮でした。自己紹介があるかないか、でこんなにも教室の空気って変わるんだ!と驚きです。

 さらにこの授業ではプレゼンテーションをする際に、自分自身の経験談を話すことが必須条件です。そのため、その人の過去や夢を聞くことができます。プレゼンテーションをいくつか聞いていて、一つ感じたことがあります。それは友人の中学時代や高校時代をあまり知らないことです。どのような学生だったのか、どんなふうに過ごしていたのか、あまり聞いたことがありません。その人がどんな過去を経て、どう現在を通って、どのような未来を目指しているのか。ベクトルを実は知らないまま、たわいもない話をしていた気がします。授業で、様々な人の過去の話や未来の夢を聞いていて、そういったベクトルを知ることの大切さに気づかされました。

更新:2012-07-07
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾