第179回:オリンピックを観ていて

未分類

 こんにちは。ロンドンオリンピックでの日本勢の快挙が続いていますね。普段スポーツ観戦はしないのですが、こと五輪に関してはTVをつけてずっと観ています。オリンピック選手のメダル獲得にいたるまでの道程を聞いていると、メダルの重みがあらためてわかります。

 先日TVで伊調馨選手の北京五輪後を紹介していました。目標を見失ってしまったときに、お姉さんとカナダへ行ったそうです。レスリングではなく、英語に真剣に取り組む自分に新鮮な驚きを覚えていた、と報じられていました。それでも、週に数回はレスリングの練習をしていたようで、気軽にレスリングを楽しむ人達を見て、こうやってレスリングと向き合ってもいいんだ、と思ったそうです。華やかな舞台の裏には必ず見えない葛藤がありますね。

 伊調選手の話を聞いて、一度問題となっていることから離れてみるってすごく重要だなぁと思いました。私はインターンシップなどで様々な問題にぶつかった時には、きちんと考え抜くことが大切だと考えていました。しかし、そうやってずっとその問題を考え続けていると段々視野が狭まってきます。視野だけでなく、考え方や道筋もだんだんと本筋から逸れてしまうことが少なくありません。伊調選手のカルガリーの話を聞いて、問題となっていることから距離を置くことで見失っていたもの(例えば、新たな視点であったり、自分の本当の考えなど)が見つかるんだな、と思いました。オリンピックは今週末までなのであと少し。日本勢をしっかり応援したいと思います。

更新:2012-08-13
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾