第180回:旅の楽しみ方
こんにちは。最近、部屋の隅にずっと積まれ続けていた本を消化するようにしています。その中で「へぇ!」と思ったことがあったので、紹介したいと思います。
私は旅行が好きです。海外も日本国内も新たな場所に出かけて歩くとわくわくします。遠くでなくても、例えば東京都内の普段行かないようなところを散歩したりすると旅をした気分になって気分転換になります。そんな旅行の楽しみをもっと見つけようとこの本『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』を手に取りました。人気ブロガーの彼女が世界中を旅してどのような視点を持っているのかまとめた本です。この中であぁ、なるほど!と思ったことがありました。
旅行先の楽しみの一つに美術館があります。絵画を鑑賞するのは好きなので、私は旅行先でもよく美術館へ足を運びます。私は美術館を訪れると、絵画をじっくりと観ていきます。しかし、ちきりんさんは美術館の展示の仕方まで楽しんでいるようです。本の中の例で載っていたのは、イギリスの大英博物館とパリの美術館です。大英博物館では大英帝国時代に植民地から奪取した美術品を展示しています。そのため、展示の仕方は植民地ごとになっているそうです。一方、パリでは時代ごとに並んでいます。○○派のように、その当時パリで流行していた描き方を軸に展示されています。展示方法には美術品がどのようにその国にたどり着いたか、そこに存在しているのかが描かれているそうです。美術館って、絵や美術館の外観だけでなくて展示方法まで目を配ると、多くのことが見えてくるんですね。この本を読んで、これから展示方法も意識してみようと思いました。
ちなみに私の旅の楽しみ方は、その国の庶民的な店を訪れることです。先進国であれば、スーパーマーケット。開発途上国でスーパーのようなものが存在しなければ市場です。お土産物屋や観光客向けの店とは違って、本当の(?)物価もわかるし、それにその国での定番の食品が見つかります。例えば、スイスであればチョコレートが一列の棚をずらーっと占めています。メキシコに行ったときは、サルサソースが並んでいました。お国柄がよく出ているので本当に面白いですよね。国内でも、その土地の特産品がスーパーにあったりします。旅に行った際は、是非地元のスーパーを覗いてみてくださいね。
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾