第183回:3年に一度の芸術祭
こんにちは。最近、ゲリラ豪雨が多発していますね。どんなに晴れていても、傘を持ち歩くようになりました。みなさんも、突然の雨に備えて気をつけてください。夏の疲れによる風邪にも気をつけてくださいね。
先週末、新潟の越後湯沢の方へと行ってきました。どちらかというと冬のスキーシーズンに行く場所じゃない?という感じがするのですが、一応目的はあります。実は、3年に1度の芸術祭が越後妻有の地域で行われているのです。横浜や瀬戸内、愛知でも催されているこの祭り。著名な芸術家や作家さんも多数参加して、街のいたるところでアート作品を鑑賞することができます。越後妻有では、里山にアートが置かれており広範囲にわたっています。なので、移動はもっぱら電車かバスです。私は公式ツアーに申し込み、バスで連れて行ってもらうことにしました。
数えてないので正確な数はわかりませんが、一日で30程のアート作品を巡ったように思います。とりわけ私が好きだったのは「みどりの部屋」というものです。部屋に無数の葉っぱが貼られていて、窓から光が入ると部屋全体が緑色にぼーっと明るくなります。
貼られている葉は、実は実際の葉の上から色鉛筆でなぞったものです。部屋を訪れた鑑賞者が1人ずつ葉をなぞって、切って、貼っています。今までに15000枚以上集まっているそうで、これからさらに5000枚増えるそうです。私もしっかり自分の葉をつくって貼ってきました。部屋に入った瞬間に一面のみどり色に圧倒されていましたが、それぞれの葉で色や形が異なっていて長く楽しめる作品でした。普段は、美術品を見ると「すごいなぁ、こんな風に絵が描けたらさぞかし楽しいだろうなぁ」と思います。だから、こんなふうに鑑賞者も参加できるアート作品があると嬉しくなります。下の写真の真ん中にあるぎざぎざの葉が私のものです。なかなかなもんでしょう、なんて、ただ色鉛筆でなぞっただけなんですけどね。それでも参加できて嬉しく思います。
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾